一柳夫妻(ヴォーリズは後に一柳米来留として帰化)のことを語ろうとするときりがないので、ここでは私が知りえたオルガンの動向のみにしておきます。関係者でも卒業生でもないので事実誤認も多数あると思います。お気づきの点ありましたらコメントかメールでもお送りください。
結論から言うと、現在、近江兄弟社学園関連施設で一般人が見ることができるハモンドオルガンは、ハイド記念館1階のオルガンのみ。しかもそのオルガンとヴォーリズには直接の関連はありません。でもまあせっかくですから、読んでいってくださいな。長いですが。日本のハモンドオルガンのルーツにふれることはできますので。
ハイド記念館は、近江兄弟社学園にあります。メンソレータムの発明者であるハイド氏夫人からの寄付を受け、幼稚園舎として建てられたもの。2000年に敷地内の教育会館とともに国登録有形文化財に登録され、03年には幼稚園が新築移転し、ハイド夫妻や一柳夫妻を顕彰するための展示室がオープンした…というのがいきさつ。すみません建築については詳しくないので省略します。
竣工1931年(昭和6年)。ヴォーリズ建築事務所設計。
玄関を入ります。いきなり1階にハモンドオルガンが現れました。
筐体のみ。
違ったらごめんなさい。これってD-152?RT-3?チャーチというよりコンサートモデルだと思うんですが。音はB-3とかC-3と同じなのかしら。
スピーカーはPR-40(画像ブレてたので略)。昨年行った長野のサンクゼールチャペルと同じですな。鍵がかかっているため鍵盤は見ることはできず。ペダル32鍵。ただ、受付のご婦人(OGだそうです)によると「いつもはクラブ活動で賑やかなのよ~。このオルガンも使ってるのよ~」おお!ハモンド健在なのね。この時は、この1台を見てなんとなく満足してました。
が、帰京後、もらった資料を整理していて愕然としました。
*近江兄弟社学園にはハモンドが2台ある。
学園報「一粒の麦」特別号(2006年7月発行)に、ハモンドオルガンに関する記事があります。分かったことは以下の通り。
・教育会館にもう1台ハモンドがある(機種不明)。1952年ごろ輸入設置されたもの。
・ハイド記念館にあるハモンドは1962年ごろ輸入されたもの。本館完成後(現在工事中。今年3月竣工予定)、5階の礼拝堂に設置予定。
・1936年、ヴォーリズによる輸入第1号オルガンは、戦後ラジオ東京に譲渡された(その後は記述なし)
・個人名出していいかどうか迷うので伏せますが、この2台のオルガンのメンテナンスは、元・近江兄弟社ハモンドオルガン部門に勤めていた方と、元・米国ハモンド社技師で現在NHK勤務の方が行なっている。
・ハイド記念館のオルガンは、上記の元・近江兄弟社の方が管理していたもの。
「一粒の麦」に、ハイド記念館のオルガンの鍵盤と、おふたりがメンテナンスしている風景の写真が出ています。
そして、イスの上には英語マニュアルが。B-3、D-152&RT3、A-105&C-3の写真入り。建築そっちのけでマニュアル読んでました。電子辞書持っていけばよかった…orz。
同会報誌によると「生徒・教職員の練習が可能ですし、外部の方にご利用いただくことも検討中です」とのことなので、今後の展開が楽しみです。弾くとまでいかずとも触れる機会があるといいのですが。礼拝堂で弾くハモンドの響きのよさは、本当にぞくぞくするほどですから。
<ハイド記念館>
滋賀県近江八幡市市井町177(一柳記念館から徒歩2分)。
問合せ 0748-36-8663(NPO法人ヴォーリズ精神継承委員会)
公開日:土・日・祝日の12~15時
入館料:大人300円、小中高生100円
パンフ。こちらでもメンタームの試供品をいただけました。
ハイド記念館の建築については、
「ヴォーリズを訪ねて」さんちの「近江八幡の近江兄弟社学園 ハイド記念館」や、「京都ひとり歩き - yume_cafe -」さんちの「「近江兄弟社学園ハイド記念館」「教育記念館」 <近江八幡>」あたりが詳しいです。写真もキレイ。TBします。
関西のハモンドオルガン探訪の旅はこれでおしまいです。
この後は、フツーに琵琶湖観光に出かけました。
お出かけ日記は本館にてつらつらと。
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